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マニラの治安は本当に悪い?東南アジア主要都市と比べて、住んでわかったリアル

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RYO代表

1985年大阪生まれ。英語コーチ・オンライン起業家。

現在は、アウトプット・実践に特化した英語コーチングサービス 「RYO英会話ジム」 を7年以上運営。
2020年からは海外ノマドとして世界を旅しながら、場所に縛られずオンラインで事業を運営しています。

英語コーチング事業の立ち上げ・運営を通じて培ってきた、 商品開発、Web集客、コンテンツ制作、SEO、SNSマーケティングの実践経験を活かし、 現在は自分の経験やスキルを商品化し、オンラインで収益につながる仕組みをつくりたい人向けに、ノマドコーチングを提供。

得意分野:

英語コーチング・商品開発・教材制作
Webサイト設計・売れる導線設計
SNS/SEO・AEOマーケティング
AIを活用したコンテンツ・ビジネス構築
個人の経験・スキルを商品化する仕組みづくり
オンラインで継続的に生計を立てるための事業設計

また、事業収入だけに依存しない生き方を目指し、長期的な資産形成・投資も実践。
「RYOのリアル投資ログ」 では、自身の投資経験や資産運用についても発信しています。

趣味: 英語学習、ノマド生活、筋トレ、資産運用・投資

ライフスタイル:
柔軟で自由な働き方を追求し、パンデミック以前からデジタルノマドという生き方を実践。
「どこで働くか」だけではなく、自分のスキル・経験・知識を、自分自身の資産として積み上げていくことを大切にしています。

今後はAIを積極的に活用しながらも、AIだけでは代替されにくい専門性・経験・人間性・発信力を価値に変え、 「スキルを資産に変え、自分で働き方と収入源をつくる生き方」を体系化して広めていきたいと考えています。

海外ノマドとして東南アジアの都市を比較するとき、気になるポイントのひとつが治安です。

シンガポールは安全。

バンコクも比較的暮らしやすい。

一方、マニラについて調べると、

「犯罪が多い」
「強盗に注意」
「東南アジアでも治安が悪い」

といった情報がかなり出てきます。

実際、数字だけを見ると、これは完全な間違いではありません。

ただ、僕自身はこれまでマニラのBGC、マカティ、マラテ、マッキンリーヒルなどに滞在し、現在もマニラで生活しています。

さらに、ジャカルタをはじめ東南アジアの他都市にも実際に滞在してきました。

その経験から感じているのは、

「都市全体の治安ランキング」と「外国人が実際に暮らす生活圏の治安」は、かなり違う

ということです。

特にマニラは、その差がとても大きい都市だと思います。

今回は「マニラは安全か危険か」という二択ではなく、東南アジアの主要都市と比較しながら、2026年現在のマニラの治安を実体験ベースで考えてみます。

東南アジアで比較すると、マニラの数字は確かに低い

まず、都市間比較の参考としてNumbeoの2026年半ばのSafety Indexを見てみます。

Safety Indexは100に近いほど「安全だと感じられている」ことを示す指標です。

都市Safety Index
シンガポール77.72
ハノイ66.24
バンコク61.63
プノンペン50.52
ホーチミン50.19
ジャカルタ47.26
クアラルンプール40.89
マニラ35.36
参考:マカティ62.29

2026年半ばのNumbeoでは、確かに「Manila」は東南アジア主要都市の中でもかなり低い位置です。

ここだけを見れば、

「やっぱりマニラは危険なんだ」

と思うのも無理はありません。

ただし、この数字を見るときには2つ注意点があります。

ひとつは、NumbeoのCrime IndexやSafety Indexは警察が集計した人口10万人あたりの犯罪発生率ではないこと。

利用者アンケートをもとにした「体感治安」に近い指標です。

もうひとつが、個人的にはもっと重要です。

「Manila」と「Metro Manila」を同じものとして考えない方がいいということです。

日本語ではBGCもマカティもまとめて「マニラ」と呼ぶことが多いですが、Metro Manilaは複数の市から構成される巨大都市圏です。

つまり、Numbeoの「Manila:35.36」という数字を、そのまま

「BGCもマカティも含めたマニラ首都圏全体の犯罪率」

と理解するのは正確ではありません。

同じマニラ首都圏なのに、マカティはバンコクとほぼ同じ

そのことがよく分かるのがマカティです。

同じNumbeoの2026年半ばのデータでは、

マカティ:62.29
バンコク:61.63

となっています。

ほぼ同じです。

これはかなり面白い数字だと思います。

「フィリピンだから危険」
「タイだから安全」

という国単位のイメージでは説明できません。

むしろ、

同じMetro Manilaでも、どこで暮らすかによって安全性の評価が大きく変わる

ことが分かります。

僕自身、以前マカティ周辺で仕事をしていた時期もありますし、その後ノマドとして生活した経験もあります。

特にLegazpi VillageやSalcedo Village、Greenbelt周辺は、外国人や駐在員も多く、カフェ、公園、スーパー、コンドミニアムが徒歩圏に集まっています。

レガスピパークでは仕事終わりにジョギングできるくらい、生活者としてはかなり普通に過ごせる環境です。

もちろんマカティ全体が同じではありません。

Ayala周辺とPoblacionやJ.P. Rizal方面では雰囲気も変わります。

だからこそ、「Makati」という名前だけでなく、その中のどこに住むかまで見る必要があります。

BGCで暮らしていると「危険都市マニラ」という感覚がかなり薄れる

さらにギャップが大きいのがBGCです。

僕が初めてBGCに滞在する前は、

「フィリピンは治安が悪いのでは?」
「衛生面は大丈夫かな?」

という不安がありました。

ところが実際に行ってみると、第一印象はかなり違いました。

歩道は整備されていて、街には高層ビルやモール、カフェ、公園があり、街中を普通に歩ける。

最初の1週間以上の滞在でも、危険な目に遭うことはありませんでした。

その後さらに長くBGCで生活するようになって、その印象は大きく変わっていません。

僕はノマドなので、カフェでパソコンを開いて仕事をすることが多いです。

BGCでは、パソコンを席に置いたまま少しトイレへ行ったことも何度もありますが、これまで盗難に遭ったことはありません。

もちろん、これは「パソコンを置きっぱなしにして大丈夫」という意味ではありません。

僕自身の経験にすぎませんし、盗難リスクはゼロではないので、本来は持っていった方が安全です。

ただ、

「マニラでは少し目を離せば物を盗まれる」

というイメージと、実際にBGCで日常生活を送っている感覚にはかなり落差があります。

BGCでは多くの建物に警備員がいて、コンドミニアムでは入館管理もあります。

モールやオフィス、レストラン、カフェも集中していて、生活そのものをBGCの中でほぼ完結できます。

ノマドにとっては、これがかなり大きいです。

ただし「BGC=日本と同じくらい安全」とまでは言わない

以前の僕の記事では、

「日本にいるような安心感」
「マニラ随一の安全さ」

といった表現も使っていました。

生活者としての体感は今でもかなり近いです。

ただ、今ならもう少し慎重に書きます。

BGCはMetro Manilaの中ではかなり安心して暮らせるエリア。ただし、日本と同じように完全に無警戒でいい場所ではない。

これが現在の感覚です。

在フィリピン日本国大使館も2026年5月、マニラ首都圏では日本人が拳銃・凶器を使った強盗、睡眠薬強盗、スリ、置き引き、ひったくりなどの被害に遭っているとして注意を呼びかけています。

つまり、

「BGCで日常的に怖さを感じない」ことと、「犯罪リスクが存在する」ことは両立します。

この感覚は東京とは少し違います。

BGCでは安心して生活している。

でも、人通りのない場所を深夜に一人で歩いたり、路上で高価なスマホを無防備に持ったりする必要はない。

それくらいの防犯意識は今でも持っています。

マラテに3泊したときは、同じマニラとは思えなかった

逆の経験もあります。

以前、マラテ・エルミタ周辺にAirbnbで3泊したことがあります。

ここではBGCとはかなり印象が違いました。

昼間から露店やトライシクルが多く、路上生活者も目につきます。

夜になると客引きやトライシクルの声かけも増え、僕自身、コンビニへ行くだけでも周囲を意識する感覚がありました。

コンドミニアム自体には警備員がいて、カードキーなどのセキュリティもしっかりしていました。

でも建物から一歩出ると、BGCとは違う。

当時の記事でも僕は、

「短期の経験としては面白い。でもノマド拠点としてはおすすめしにくい」

と書いています。

今振り返っても、その評価はそれほど変わっていません。

ここで大切なのは、

「マラテがマニラ」でもあり、「BGCもマニラ」だということです。

だから、どちらか片方だけ見て「これがマニラだ」と言ってしまうと、かなり偏ります。

イントラムロスでは犯罪より「観光客価格」を実体験した

イントラムロスを一人で歩いたこともあります。

僕自身は強盗やスリなどには遭いませんでした。

ただ、ちょっとした失敗はありました。

自転車タクシーに乗ったとき、料金体系をきちんと確認しないまま利用してしまい、2時間で1,400ペソを請求されました。

ものすごい金額ではありませんが、

「なるほど、こういうところで旅行者価格になるんだな」

と実感しました。

イントラムロスは昼間なら普通に観光できる場所ですが、BGCとは警戒ポイントが違います。

高額なアクセサリーを見せない。

料金は先に確認する。

人通りの少ない脇道へむやみに入らない。

帰りはGrabを使う。

こうした基本的なことを守るだけでも、リスクはかなり下げられます。

実際、日本大使館は2026年にも、観光地などで知らない人から声をかけられ、その後飲食物を勧められる睡眠薬強盗などについて注意を呼びかけています。

イーストウッドやマッキンリーヒルでも「別のマニラ」を見た

BGC・マカティ以外にも、Metro Manilaには生活しやすい場所があります。

たとえばQuezon CityのEastwood。

僕が実際に歩いたときは、道路や歩道が整備され、レストランやバーも集まり、夜でも明るい雰囲気でした。

「BGCやマカティは少し高いけれど、整った環境に住みたい」

という人には面白い候補だと感じました。

また、McKinley Hillにも14日間滞在しました。

スーパー、コンビニ、カフェ、レストランなどが徒歩圏にあり、日常生活そのものはかなり完結しやすいエリアでした。

こうした場所をいくつも実際に見てくると、

「マニラは危険か?」

という質問そのものが、だんだん大ざっぱに感じてきます。

ジャカルタの方が治安指数は上。でも「快適さ」は別だった

これは他の東南アジア都市を歩いていても感じました。

たとえばジャカルタ。

2026年半ばのNumbeoでは、

ジャカルタ:47.26
マニラ:35.36

なので、数字上はジャカルタの方が安全です。

ただ、実際にジャカルタへ行ったときは、高級モールや近代的なビジネス街がある一方で、場所によっては物乞いを見かけました。

また、ゴミや排水など衛生面が気になる場所もあり、

「犯罪指数が低い=生活ストレスが少ない」

とは限らないと感じました。

海外ノマドにとっての住みやすさは、

治安だけでは決まりません。

衛生面。

歩きやすさ。

交通。

騒音。

空気。

コンドミニアムの質。

カフェやスーパーへのアクセス。

Grabなど安全な移動手段を使いやすいか。

こうしたものを全部含めて、ようやく「住みやすいか」が決まります。

マニラの犯罪は2026年も改善を示すデータがある

もうひとつ、昔のイメージだけでマニラを判断しない方がいい理由があります。

2026年に入ってから、Metro Manilaの重大犯罪については減少を示す公式発表が複数あります。

たとえば2026年1月1日〜20日は、前年同期と比べてMetro Manilaの犯罪件数が24%減少したとNCRPOが発表しました。

さらに8月10日〜16日の「8つの重点犯罪」は前年同期比59.24%減、8月23日〜9月8日の比較でも51.47%減とされています。

ただし、この数字にも注意が必要です。

短期間の前年同期比較なので、

「マニラは毎年必ず安全になり続けている」

と断定できるものではありません。

僕なら、

「2026年の警察統計では、重大犯罪が減少している期間が複数確認されている」

くらいに理解します。

実際、2026年4月の別の集計では、対人犯罪が減る一方で盗難は1.5%増えた期間もありました。

「治安改善」という大きな方向性を見ることはできても、スリや盗難への注意が不要になったわけではありません。

Tondoも「全部スラム」と考えない方がいい

以前の記事では、Tondoをかなり単純に「貧困・スラム地域」と表現していました。

歴史的にそうしたイメージが強いのは事実です。

ただ、Tondoは巨大な地区で、普通の住宅街や商業エリアもあります。

一部に低所得地域やインフォーマルな居住地域が存在することと、

「Tondo全体がスラム」

ということは同じではありません。

これはマラテやQuezon Cityについても同じです。

都市や市の名前だけで安全・危険を決めるより、

具体的な通り、時間帯、生活圏を見る。

この方がずっと現実的です。

「報道が間違っている」のではなく、目立つ場所ほど報道されやすい

以前の記事では、日本のテレビやネットメディアが「危険なマニラ」を強調している、という書き方をしていました。

今は少し考え方が変わっています。

強盗事件や貧困地域、歓楽街のトラブルが報道されること自体は当然です。

実際に事件は起きています。

2026年4月にもBinondoで、日本人が昼間に拳銃のようなものを突きつけられ、貴重品を奪われる事件が発生しています。

ただ、

「何も起きなかったBGCでの普通の一日」はニュースになりません。

朝にカフェへ行く。

PCで仕事をする。

ジムへ行く。

スーパーで買い物をする。

夜にレストランから歩いて帰る。

こういう日常は映像として面白くないので、当然ほとんど報道されません。

その結果、

旅行前にネットで見るマニラと、実際に住んで見るマニラの間にギャップが生まれやすい

のだと思います。

これは「報道が間違っている」というより、ニュースになる情報と、生活者の日常がそもそも違うという話です。

東南アジアの治安ランキングだけでノマド先を決めない方がいい

今回改めて東南アジアの都市を比較して、一番伝えたいのはここです。

もしランキングだけを見るなら、

シンガポール
↓
ハノイ
↓
バンコク
↓
プノンペン・ホーチミン
↓
ジャカルタ
↓
クアラルンプール
↓
マニラ

というような見え方になります。

でも、実際に外国人が暮らす場所まで落とし込むと、

マカティのSafety Indexはバンコクとほぼ同水準です。

BGCについてはNumbeoで同条件の独立データが十分ではないので数字では比較できませんが、僕自身が実際に長く生活している感覚では、Metro Manila全体の数字から想像する環境とはかなり違います。

だから海外ノマドが治安を見るなら、

「フィリピンは安全?」
ではなく、

「Metro Manilaのどこに住む?」

さらに、

「そのコンドからカフェ、スーパー、ジムまでどう移動する?」

まで考えた方がいいです。

結論:マニラは「危険な都市」ではなく、エリア差が非常に大きい都市

マニラが東京と同じレベルで安全だとは思いません。

強盗、スリ、置き引き、ひったくりなど、日本にいるときより意識しておいた方がいい犯罪があります。

一方で、

「東南アジアでも危険な都市だから、ノマド生活には向かない」

という評価にも、僕は違和感があります。

僕自身、

マラテに3泊し、

イントラムロスを一人で歩き、

マッキンリーヒルに14日間滞在し、

イーストウッドを歩き、

マカティで仕事・生活をし、

そしてBGCで長く生活してきました。

その経験から感じるのは、

マニラほど「どこにいるか」で街の印象が変わる都市は珍しい

ということです。

BGCのカフェでPCを広げて仕事をしている日常と、

マラテの夜道で周囲を気にしながら歩いた経験。

どちらも僕が実際に見たマニラです。

だから、

「マニラは安全か危険か?」

ではなく、

「自分が暮らすマニラはどこなのか?」

と考える。

これが、実際に住んでみてたどり着いた僕の答えです。

海外ノマドの拠点選びでは、治安ランキングは参考にしつつも、

国 → 都市 → エリア → 実際の生活動線

まで細かく見て判断する。

そうすれば、「数字だけを見て候補から外してしまった」という失敗もかなり減ると思います。

※本記事で紹介したNumbeoのCrime Index/Safety Indexは、警察統計による犯罪発生率そのものではなく、利用者アンケートをもとにした指数です。また、BGC・マカティを含め、犯罪リスクがゼロの地域はありません。渡航・長期滞在の際は、在フィリピン日本国大使館や外務省の最新安全情報も確認してください。


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