オンラインでメディアやブログを長く運営していると、ときどき「相互リンクしませんか?」という連絡が届きます。
僕が運営している英語コーチングサービス「RYO英会話ジム」にも、先日こんな問い合わせが届きました。
内容は、オンライン英語コーチングサービスとの相互リンクの提案。
一見すると、
「同じ英語系サイトだし、リンクしてもらえるならいいんじゃない?」
と思いますよね。
ただ、SEOを長くやっていると、相互リンクだからといって何でも受ければいいわけではありません。
そこで今回は、
相手企業の調査 → 掲載条件の確認 → 相互リンク → 記事の全面リライト → 掲載実績として二次活用
まで、一連の流れを実際にやってみました。
結果として、単なる被リンク獲得ではなく、古くなっていた自社コンテンツを改善する良いきっかけにもなりました。
今回は、そのリアルな流れを紹介します。
- 1 ある日、「相互リンクしませんか?」という問い合わせが来た
- 2 相互リンク依頼が来たら、まず相手を調べる
- 3 「SEO目的の相互リンク」なら何でも受けていいわけではない
- 4 いきなり承諾せず、掲載場所を聞いてみた
- 5 提案されたのは「英検記事 × オーバーラッピング記事」
- 6 「リンクのための文章」ではなく「読者のための導線」にする
- 7 先方に先に掲載してもらった
- 8 ところが、自分の記事を見て「古いな」と気づいた
- 9 昔の記事から、根拠の弱い表現を削った
- 10 さらに、自分の2年間の経験を追加した
- 11 最初は音声についていけず、口が疲れた
- 12 効果を感じたのは、半年くらい経ってから
- 13 棒読みしていた失敗もあった
- 14 「発音がきれい」「リズムがいい」と言われるようになった
- 15 今やるなら「1年間、徹底的に口を鍛える」
- 16 相互リンクが「コンテンツ改善のきっかけ」になった
- 17 掲載後は「メディア掲載実績」としても活用した
- 18 1つの出来事を「1回使って終わり」にしない
- 19 相互リンク依頼が来たときに僕が見る5つのポイント
- 20 まとめ|被リンクより大きかったのは「見直すきっかけ」
ある日、「相互リンクしませんか?」という問い合わせが来た
今回連絡をいただいたのは、SEO支援を行っている株式会社SEOプロさん。
同社がWebサイト運営をサポートしているオンライン英語コーチング「Link UP」と、RYO英会話ジムとの相互リンクを提案していただきました。
理由としては、
「サイト同士の親和性が高く、SEO効果や新しいユーザー層へのアプローチにつながるため」
という内容でした。
英語コーチング同士なので、確かにジャンルとしての関連性はかなり高いです。
ただ、この段階ではまだOKしませんでした。
相互リンク依頼が来たら、まず相手を調べる
僕が最初にやったのは、相手企業とサービスの確認です。
見るポイントは主に、
- 会社や担当者は実在するのか
- 運営しているサイトに実態があるのか
- コンテンツの質はどうか
- SEO目的だけのリンク集になっていないか
- 自分のサイトとの関連性は本当にあるか
といったところです。
今回については、運営会社・担当者ともに確認でき、Link UP自体も実際に英語コーチングや英語学習コンテンツを運営していました。
なので、
「怪しい営業メールだから無視」
という案件ではありませんでした。
ただし、もう一つ気になったことがありました。
「SEO目的の相互リンク」なら何でも受けていいわけではない
Googleは、検索順位を操作する目的で大量にリンク交換を行うことを問題視しています。
つまり、
「僕のサイトにリンクしてくれたら、あなたにもリンクします」
という仕組みを大量に繰り返すのは避けたほうがいい。
一方で、
関連性の高い記事同士で、読者にとって自然な参考リンクを設置する
こと自体は珍しいことではありません。
今回重要だと思ったのは、
「どこから、どの記事へリンクしてくれるのか」
でした。
いきなり承諾せず、掲載場所を聞いてみた
そこで先方には、まず次のようなことを確認しました。
「Link UPのどの記事からRYO英会話ジムへリンクする予定ですか?」
「RYO英会話ジムのどの記事を紹介する予定ですか?」
「こちらには、どの記事へのリンクを希望しますか?」
「アンカーテキストや紹介文はどのような形を想定していますか?」
すると、かなり具体的な提案をいただきました。
提案されたのは「英検記事 × オーバーラッピング記事」
Link UP側から提示されたのは、
「英検®学習法完全ガイド」
という記事でした。
その記事の中に、
「リスニング力を伸ばすオーバーラッピングと音読法」
という項目があります。
そこから、RYO英会話ジムにある、
「オーバーラッピングの効果的なやり方」
という記事を参考情報として紹介したい、という提案でした。
一方、RYO英会話ジム側からは、オーバーラッピングの記事の中で、
「英検対策として活用したい人はこちら」
という形で、Link UPの英検記事を紹介する。
この形なら、かなり自然です。
「リンクのための文章」ではなく「読者のための導線」にする
ここは個人的に結構大事だと思っています。
相互リンクだからといって、
「おすすめサイトはこちらです」
と突然リンクを置くと、読者からすると不自然です。
今回の場合、
オーバーラッピング
↓
リスニング強化
↓
英検のリスニング対策
という流れがあります。
反対側も、
英検対策
↓
リスニング
↓
オーバーラッピングの具体的なやり方
という流れになっています。
つまり、リンクがなくてもコンテンツとして成立する。
その上で、
「もっと詳しく知りたい人はこちら」
という形でお互いの記事を紹介できます。
これなら、単なるSEO目的のリンク交換よりずっと自然です。
先方に先に掲載してもらった
条件を確認したうえで、今回は進めることにしました。
ただ、僕のほうからは、
「まずLink UP側で掲載いただき、確認後こちらも対応します」
という流れをお願いしました。
すると、その日のうちに掲載完了の連絡が来ました。
実際に確認すると、
「リスニング力を伸ばすオーバーラッピングと音読法」
のすぐ下に、RYO英会話ジムの記事が参考記事として掲載されていました。
薄い「おすすめサイト一覧」のようなページではなく、既存コンテンツ本文からの自然なリンクです。
ここまで確認できたので、こちらも掲載することにしました。
ところが、自分の記事を見て「古いな」と気づいた
ここからが今回、一番面白かったところです。
いざ自分のオーバーラッピング記事にリンクを入れようと思って記事を読み返してみると、
「これ、結構古いな……」
と感じたんです。
昔書いた記事だったので、
- 表現が少し古い
- 説明が長い
- 根拠が弱い断定がある
- 今ならもっとわかりやすく説明できる
- 自分の経験が十分に活かされていない
といった部分がありました。
そこで、
「リンクを1本追加して終わり」ではなく、記事そのものを全面的にリライトすることにしました。
昔の記事から、根拠の弱い表現を削った
以前の記事には、
「シャドーイングには○○語くらいの語彙力が必要」
「TOEIC○○点くらい」
といった表現がありました。
昔はこういう具体的な数字を記事に入れることも多かったのですが、改めて見ると、
「その数字、本当にそこまで断定できるの?」
という部分があります。
なので今回は削除しました。
その代わり、
オーバーラッピングは英文を見ながら音声と同時に読む
シャドーイングは英文を基本的に見ず、聞いた英語を少し遅れて再現する
というシンプルな違いを中心に説明しました。
検索順位のためにもっともらしい数字を書くより、
読者が理解しやすく、実際に使える説明にする。
今はそのほうが大事だと思っています。
さらに、自分の2年間の経験を追加した
今回のリライトで特に増やしたのが、僕自身の経験です。
僕は過去に、オーバーラッピングとシャドーイングを約2年間かなりやり込みました。
ただ、昔の記事には、
「2年間やりました」
程度しか書いていませんでした。
そこで改めて、
「実際どうだった?」
と自分の経験を掘り下げてみました。
最初は音声についていけず、口が疲れた
まず思い出したのがこれです。
始めた当初は、音声についていけませんでした。
さらに意外だったのが、
口がものすごく疲れる。
普段日本語を話しているときとは口の動かし方も違います。
英語の音声と同じスピードで口を動かそうとすると、普通に疲れました。
今振り返ると、
「英語を話すための口がまだできていなかった」
ということだったのだと思います。
これって、教材の説明だけではなかなか出てこない話なんですよね。
効果を感じたのは、半年くらい経ってから
そして、はっきりと変化を感じ始めたのは半年くらい経ったころでした。
僕は同じ短い記事を、何度も何度も読んでいました。
多いものだと、50回程度繰り返すことを目標にしていました。
すると、ある時から、
英文がほとんど考えなくてもスラスラ口から出るようになってきた。
そのとき初めて、
「英語が口に馴染む」
という感覚がありました。
もちろん、覚えた英文を言えるだけなので、本当に自由に英語を話せるようになったわけではありません。
でも、
「自分、英語を話しているな」
と錯覚するくらい、英語が自然に口から出てくる。
僕は、この感覚が結構大切だったと思っています。
棒読みしていた失敗もあった
もちろん、ずっと正しい方法でやっていたわけではありません。
一時期、
音声についていくことばかりに集中して、完全に棒読み
になっていました。
口だけ動いていて、頭ではほとんど意味をイメージしていない。
これだと、なかなか英語が残らない。
そこから、
「文章の意味を頭の中でイメージしながら読む」
ことを意識するようになりました。
単に音をコピーするのではなく、
自分がその内容を相手に伝えているつもりで読む。
すると、英文も以前より覚えやすくなりました。
「発音がきれい」「リズムがいい」と言われるようになった
音読するとき、僕が特に意識していたのが英語のリズムです。
僕はよく、
「英語は歌に近い」
と思っています。
カラオケで歌詞を棒読みしないのと同じで、英語も音の強弱やリズムがあります。
そこまで含めて音声を真似する。
これを長期間続けた結果、外国人から、
「発音がきれい」
「英語のリズムがいい」
と言ってもらえるようになりました。
最初は普通に日本語なまりの英語だったので、自分の中ではかなり大きな変化でした。
今やるなら「1年間、徹底的に口を鍛える」
もし今、当時の自分にアドバイスするとしたら、
「1年間くらい期間を決めて、とにかく回数を増やす」
と言います。
僕は2年間続けましたが、今ならもっと集中します。
オーバーラッピングは、知識を増やす勉強というより、
英語を話すための筋トレ
に近いと思っています。
10回読んだ人より、50回読んだ人のほうが口は動く。
毎日口を動かす人のほうが、英語のリズムにも慣れる。
シンプルですが、結局こういう反復は強いです。
相互リンクが「コンテンツ改善のきっかけ」になった
今回、最初は単純な相互リンクの話でした。
でも結果的には、
昔の記事を読み返し、全面的にリライトするきっかけ
になりました。
これは自分でも予想していませんでした。
外部のサイトから、
「この記事を紹介したいです」
と言ってもらう。
すると、
「じゃあ今の状態で本当に紹介されても大丈夫な記事なのか?」
と、改めて自分の記事を客観的に見ることになります。
これ、結構いい仕組みだなと思いました。
掲載後は「メディア掲載実績」としても活用した
さらに今回は、リンク設置だけで終わらせませんでした。
RYO英会話ジムには、
「メディアでの紹介」
という掲載実績ページがあります。
そこで、
「オンライン英語コーチングLink UP様の記事で、RYO英会話ジムの記事をご紹介いただきました」
という形で今回の掲載実績も追加しました。
さらにLinkedInでも投稿。
つまり、一つの出来事から、
被リンク
↓
記事リライト
↓
掲載実績
↓
SNSコンテンツ
まで展開したわけです。
1つの出来事を「1回使って終わり」にしない
オンラインで事業をやっていると、日々いろいろな出来事があります。
お客様から感想をもらった。
メディアに掲載された。
新しい提携先ができた。
商品を改善した。
サイトをリニューアルした。
でも、その出来事を一度処理して終わりにしてしまうことも多いです。
僕自身、今回改めて思ったのは、
一つの出来事は、視点を変えればいくつものコンテンツになる
ということ。
今回なら、
相互リンクという小さな問い合わせ一つから、
- SEO施策
- 記事リライト
- 自分の英語学習経験
- メディア掲載実績
- LinkedIn投稿
- そして今回のノマドメディアの記事
まで生まれました。
特に一人、あるいは小さなチームでオンライン事業を運営している場合、こういう「一つの経験を資産化する発想」はかなり大切だと思っています。
相互リンク依頼が来たときに僕が見る5つのポイント
今回の経験を踏まえて、今後僕が相互リンクの依頼を受けたときは、最低でも次の5つを確認します。
1.相手企業・サイトに実態があるか
まずここ。
会社、担当者、サイト、サービスを確認します。
2.自分のサイトとの関連性があるか
英語サイトと英語サイトのように、テーマが自然につながっていること。
まったく関係ないジャンルとのリンク交換は基本的にやらないほうがいいと思います。
3.どの記事からリンクされるのか
これはかなり重要です。
「提携サイト一覧」よりも、関連性の高い既存記事本文の中から自然に紹介されるほうが価値があります。
4.読者にとってリンクする理由があるか
SEOのためだけではなく、
「この記事をさらに詳しく知りたい人に役立つ」
という理由があるかどうか。
5.自分の記事も見直す
今回一番の収穫はこれでした。
リンクをもらう記事が古ければ、先に更新してしまう。
せっかく新しい読者が来る可能性があるなら、今の自分が出せる一番良い状態の記事にしておく。
これは今後もやっていこうと思っています。
まとめ|被リンクより大きかったのは「見直すきっかけ」
今回の始まりは、一本の相互リンク依頼でした。
でも、終わってみると、
単にリンクが1本増えたことより、自分の古いコンテンツを改善できたことのほうが価値が大きかった
と感じています。
ブログやメディアを何年も運営していると、どうしても過去の記事が増えていきます。
その全部を常に最新状態にするのは現実的ではありません。
だからこそ、
問い合わせが来た。
検索順位が上がってきた。
他のメディアから紹介された。
SNSで話題になった。
こうしたタイミングを「過去コンテンツを資産として磨き直すきっかけ」にするといい。
そして、その改善自体もまたコンテンツにしていく。
僕は海外を移動しながらオンラインで事業を運営していますが、こうやって一度作ったものを少しずつ改善し、何度も活用していくスタイルは、ノマド型の小さなビジネスともかなり相性がいいと思っています。
新しいものを作り続けるだけではなく、すでに持っているものを磨いて資産に変える。
今回の相互リンク依頼は、改めてその大切さを感じる出来事になりました。
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