僕は現在、家族でマニラ・BGCと日本を行き来するような生活をしています。
そんな中、最近考えるようになったのが、
「息子が小学校に入る前の1年間を、家族ノマドの期間にしてもいいのでは?」
ということです。
息子は日本とフィリピンにルーツがあります。
将来的には日本の学校に通わせる可能性も考えていますが、せっかく場所に縛られずに働けるのであれば、小学校生活が本格的に始まる前の時期を利用して、家族でいろいろな国を回るのも面白い。
そこで今回は、BGCで利用できるホームスクールや、その後のマニラ日本人学校まで含めて調べてみました。
5歳は「学校に行かない1年」ではない
最初に整理しておきたいのが年齢です。
日本では、原則として6歳になってから小学校に入学します。
一方、フィリピンでは5歳はKindergartenの年齢で、Kindergartenは基礎教育の入口として位置づけられています。
つまり、フィリピンでも「5歳から小学1年生」というわけではありません。
ただ、日本の小学1年生が始まる前の5歳の時期は、比較的自由度が高い。
僕の場合、この期間を単なる「空白の1年」ではなく、
家族で世界を見ながら学ぶ1年間
として使えないかと考えています。
いわば、Family Nomad Kindergartenです。
BGCにはホームスクールという選択肢もある
そこで候補になったのが、BGCのBonifacio High Street周辺にあるHomeschool Globalです。
中でも「Touch – Classical」というプログラムでは、4〜12歳向けのFoundationsがあり、週1回・約3時間のCommunity Dayが設定されています。
最初に、
「5歳が3時間も勉強できるのか?」
と思いました。
ただ、3時間ずっと机に座ってドリルをするわけではありません。
発表したり、ほかの子どもたちと活動したり、さまざまな学習を組み合わせるスタイルです。
一方で、ここは普通の幼稚園とは大きく違います。
Homeschool GlobalのTouch-Classicalは、親の関与度がかなり高いプログラムです。
つまり、
「子どもを預けて、その間に親が仕事をする学校」ではなく、親が教育の中心になる仕組み
です。
5歳くらいであれば、毎日長時間勉強する必要はなく、朝に1時間ほど学習して、残りは遊びや外出、体験学習に使うような形でもよさそうです。
費用は意外と現実的
公開されている料金を見ると、Touch-Classicalのプログラム料金は年間約35,900ペソ。
さらに教材費などを含めると、
年間約44,000〜47,000ペソ前後
がひとつの目安になります。
インターナショナルスクールに年間数十万〜100万ペソ以上かかるケースもあることを考えると、かなり抑えられています。
ただし、その代わりに親が時間を使う。
ここは完全に、お金と時間のトレードオフですね。
家族ノマドなら、夫婦2人で協力する必要がある
実際に家族ノマドをしながらホームスクールをするのであれば、一番重要なのはここだと思っています。
夫婦どちらか一方だけに教育を任せるのはかなり大変です。
たとえば、
午前中は僕が仕事をして妻が息子と学習する。
午後は僕が息子を見る。
週に何日かは外部のキッズクラスやホームスクールコミュニティを利用する。
そんなふうに、夫婦で交代しながら仕事と子育てを回す必要があります。
逆に言えば、オンラインで働ける夫婦であれば、かなり柔軟に設計できます。
僕が5歳の1年間で重視したいのは、勉強量を増やすことではありません。
日本語・英語・数字や読書の基礎、そして同年代の子どもと遊ぶ時間。
このあたりを維持できれば、残りは世界を見せること自体が教育になると思っています。
台湾で電車に乗る。
タイの市場で買い物をする。
フィリピンで英語を使う。
日本に帰って祖父母と過ごす。
5歳なら、そうした経験の一つひとつがかなり大きいはずです。
6歳からはマニラ日本人学校という選択肢もある
そして6歳以降は、BGCにあるマニラ日本人学校(MJS)に通わせる選択肢があります。
MJSは、日本の学習指導要領に沿った教育を行う日本人学校です。
将来的に日本へ帰国し、日本の学校教育を受ける家庭との相性がいい学校だと思います。
僕たちの場合、日本へ帰国する可能性もあるので、
5歳:ホームスクール+家族ノマド
6歳以降:BGCならマニラ日本人学校
日本へ戻る場合:日本の学校へ
という流れはかなり自然に感じます。
インターナショナルスクール一本にすると、日本へ戻った際に日本語や学習進度の調整が必要になる可能性があります。
その点、日本式教育を続けられるMJSには安心感があります。
ただし、マニラ日本人学校は思ったより高かった
今回調べて一番驚いたのが費用です。
2026年度のMJSでは、
授業料:月18,000ペソ
施設費:月8,000ペソ
合計すると、
月26,000ペソ
年間では、
312,000ペソ
になります。
さらに初年度には入学金26,000ペソがかかります。
そして、個人事業主などの自営業者には、
1世帯US$2,000の個人寄付金
があります。
しかもこれは、いわゆる「払っても払わなくてもいい寄付」という位置づけではなく、入学時に必要となる費用として案内されています。
US$2,000を約12〜13万ペソとして考えると、教材費などを除いても、
初年度だけで約46万ペソ前後
になります。
正直、
「結構するな……」
というのが調べたときの感想でした。
特に僕は会社員ではなく個人事業主です。
自営業は収入が安定しているとは限らないのに、事業規模や収入に関係なく一律US$2,000という仕組みには、少し疑問も感じました。
現時点の公開情報では、個人事業主について所得や事業規模によって寄付金が変わる仕組みや、明確な減免・免除制度は確認できませんでした。
ただし、この寄付金は毎年ではなく、入学時の一時金です。
長期間通うのであれば、1年あたりの負担は薄まります。
それでも「5歳の1年間」はかなり魅力的
ここまで調べてみて、僕の中ではむしろ、
5歳の1年間をどう使うか
がより重要に感じるようになりました。
小学校に入ってしまえば、学校のスケジュールがあります。
友達もできます。
勉強の進度もあります。
「来月から2か月台湾に住んで、その次はタイへ」
という生活は、だんだん難しくなっていきます。
でも小学校入学前なら、まだかなり自由です。
だからこそ、
5歳の1年間だけ、家族で世界を回る。
朝は少し勉強する。
現地の子どもたちと遊ぶ。
いろいろな文化を見る。
そして6歳になったら、日本式教育に戻す。
そんなやり方があってもいいと思っています。
まだ1年半ある。だから今は決めない
とはいえ、実際にこのタイミングが来るのはまだ約1年半先です。
ホームスクールの料金も変わるかもしれません。
マニラ日本人学校の学費も上がる可能性があります。
息子自身の性格や、「学校に行きたい」という気持ちも出てくるかもしれません。
だから今の段階で決めるつもりはありません。
ただ、今回いろいろ調べてみて、
「子どもができたらノマド生活は終わり」ではなく、子どもの成長段階に合わせてノマドの形を変えていくことはできる
と感じました。
独身時代のように自由には動けません。
でも、家族だからこそできる旅もあります。
5歳の息子と世界を回れる時間は、人生の中でほんの一瞬です。
もし条件が整えば、その1年間を家族ノマドの特別な1年にしてみるのもいいなと思っています。
※学費・プログラム料金等は記事執筆時点の公開情報をもとにしています。実際に入学・利用を検討する際は、各学校・教育機関の最新情報をご確認ください。
参考・参照先
・Homeschool Global
https://ph.homeschoolglobal.com/
・Homeschool Global Information Pack
https://hgconnect.homeschoolglobal.com/wp-content/uploads/2025/06/HGPH-Information-Pack-SY-2025-2026-as-of-June-4.pdf
・Homeschool Global Touch Program
https://old.ph.homeschoolglobal.com/touch/
・マニラ日本人学校 公式サイト
https://www.mjs.ph/
・マニラ日本人学校 2026年度新入学案内
https://www.mjs.ph/new-admission-2026
・フィリピン教育省 Kindergarten
https://www.deped.gov.ph/k-to-12/about/k-to-12-basic-education-curriculum/kindergarten/
・文部科学省 就学に関する情報
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/
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