テレビで見るマニラと、実際のマニラはまったく違う
「マニラって危ないんでしょ?」
「治安が悪くて、スラムばっかりなんでしょ?」
こうしたイメージを持つ方は多いですが、実際に住んでいる人間からすると 「それはごく一部の切り取られた姿」に過ぎません。
日本のテレビ番組やネットニュースは、事件性のある場面や危険な雰囲気を意図的に強調する傾向が強く、それが誤った全体像につながっています。
❌ マラテなどの「歓楽街」=事件の温床
テレビでよく映し出されるのは、マラテやエルミタといった歓楽街です。
このエリアは、ナイトクラブ、バー、カラオケ、売春宿が密集しており、観光客が足を運ぶとトラブルに巻き込まれることが多い場所です。
- 酔っ払ってスリに遭う
- 現地の女性に声をかけられ、ついて行ったら恐喝された
- 過剰請求されて警察沙汰になる
こうしたケースが、ニュースで「日本人被害」として取り上げられるわけです。
しかし実際には、現地で生活している日本人や駐在員はほとんど立ち入らないエリアであり、むしろ「行ってはいけない場所」として認識されています。
📌 つまり“マニラが危ない”のではなく、“危ない場所に行く行動”が危険を呼び込んでいるのです。
🧭 マニラは「三層構造」で成り立っている
クラス | 特徴 | 主なエリア |
---|---|---|
富裕層エリア | 高層ビル・モール・整備された道路。治安も良好。 | BGC、ロックウェル、アラバン |
中流階級エリア | 落ち着いた住宅街やローカル商店街。庶民的で安心できる雰囲気 | マンダルーヨン、パシグ、ケソン |
貧困層エリア | スラムや歓楽街。環境が悪く、事件発生率も高い | マラテ、トンドなど |


マニラの特徴は、社会階層ごとに明確に街が分かれていることです。
日本のようにエリアごとの治安差が曖昧なのではなく、境界がはっきりしています。


💬 日本のテレビで映されるのは、この中の「貧困層エリア+歓楽街」ばかり。
そのため、全体のイメージが不当に悪くなってしまっているのです。

📌 現地在住者から見た「違和感」

現地で生活していると、BGCやマカティのような安全で洗練された街の方が日常の中心です。
にもかかわらず、報道ではスラムや歓楽街だけが繰り返し放送される。

「マニラ=スラム街」と思い込まれることは、
現地に住む人々にとっては “文化や社会の多様性を無視したイメージ操作” に感じられます。
❌ 「事件報道」がつくる“虚像のマニラ”
マニラが日本でニュースになるとき、ほとんどが 「観光客が被害に遭った事件」や「貧困層エリアの特集」 です。
そのため、多くの人は「マニラ=常に危険」「住むなんてありえない」と思い込んでしまいます。
しかし実際に事件の背景を追うと、以下のパターンが圧倒的に多いんです。
- 歓楽街(マラテ・エルミタなど)に足を踏み入れて被害に遭う
- 大金を持ち歩き、現地で豪遊した結果ターゲットにされる
- 見知らぬ人に声をかけられてついて行き、トラブルになる
つまり「マニラで生活していて巻き込まれた」のではなく、
“リスクを取りに行く行動”によって自らトラブルを招いているケースが大半なんです。
📺 テレビの演出は「危険を強調する」仕組み
テレビ番組やネット動画では、“絵になる場面”しか放送されません。
- ゴミ山のスラム街
- 暗い歓楽街の路地裏
- 警察に連行される現地の若者
こうした場面を集めれば、視聴者は「やっぱりマニラって危ないんだ」と思ってしまいます。
一方で、BGCの高層ビル街や清潔なショッピングモール、整備された公園は 「絵的に地味」なので、ほとんど紹介されません。
📌 これは“報道のバイアス”であり、現地で生活している人間からすると非常に違和感があります。
💡 誤解を解くための視点
マニラを理解するには、
「事件が起きるエリア」=「行く必要のないエリア」だという事実を知ることが大切です。
駐在員の間では、マラテなどの歓楽街は「立ち入り禁止」とされるほど。
それでも観光客が足を踏み入れて被害に遭い、ニュースになってしまう。
結果、マニラ全体が危険に見えてしまう。

これはまさに 「一部を全体化した誤解」 なんです。
マニラの治安は着実に改善中!数字で見る安心への変化
フィリピン国家警察(PNP)や首都圏警察局(NCRPO)のデータを見ると、マニラでは犯罪発生率が大きく減っていることがわかります。
- 2024年11月〜2025年5月の6ヶ月間で、首都圏全体の犯罪率が 23.13%減少しました (pna.gov.ph)。
- また、2025年1月〜4月の期間だけでも、犯罪率は 26.08%減少。特に盗難や強盗、窃盗などの犯罪が大幅に減ったことが報告されています (pna.gov.ph)。
- 犯罪解決率(Crime Solution Efficiency)も 68.83% → 70.99% に上昇し、警察の取り締まりの効果が明らかに向上しています (Daily Tribune)。
安心感の前提──「数字には強さがある」
これらの数字は一時的な改善ではなく、継続的なトレンドとして評価できます。
警察の継続的な訓練、資源投入、地域住民との協力強化などが背景にあり、ノマドとしても安心して滞在できる環境が改善されているといえます。
📍ノマド・観光客が避けるべきマニラの具体エリアと理由
マニラは場所さえ間違えなければ、安全に暮らせる都市です。
ただし、以下のようなエリアは 「事件やトラブルが起こりやすい」ため、できるだけ避けることをおすすめします。
エリア名 | 理由・特徴 |
---|---|
マラテ(Malate) | 夜の歓楽街エリア。酔客・客引き・スリが多く、観光客を狙った犯罪が頻発。駐在員の間では「立入禁止」とされることも。 |
エルミタ(Ermita) | マラテと隣接する地域で、同様に歓楽街が密集。いわゆる“陥落街”であり、深夜は危険度が高まる。 |
トンド(Tondo) | マニラ最大級のスラム街。極度な貧困・生活インフラの欠如・治安の不安定さがあり、外国人が立ち入るのは非常にリスクが高い。 |
ケソン市北部の一部地域 | 広大な行政区のため場所により差があるが、郊外部にはスラム的環境や非公式居住地が点在。初心者は避けた方が安全。 |
パサイ市の裏通りエリア | 表通りは空港や大型モールがあるが、裏手にはローカル歓楽街や非公認バーが点在し、事件報告も多い。 |
✅ ワンポイントアドバイス
「フィリピン人に人気の場所」と「外国人が好む安全なエリア」は違うことも多い
→ 初めての方は、BGC・マカティ・ロックウェル・アルアバンなど、警備がしっかりしていて生活インフラが整ったエリアを選ぶのが無難です。
ノマド目線で安心して暮らせるエリアはこちら!
続いて、具体的に安全でノマドに適したエリアと、注意すべきエリアを紹介します。詳細な地域情報は、以下のガイド記事を参考にできます。
▶▶ 詳しくはこちらをご覧ください
『マニラのどこに住む?ノマド&移住者向け“エリア完全ガイド”【安全・家賃・雰囲気まとめ】』
安全で暮らしやすいおすすめエリア(ノマド向け)
- BGC(Bonifacio Global City)
整備されたインフラ、国際的な雰囲気、高層ビル群にカフェやコワーキングも豊富。警備体制もしっかりしていて安心。 - Makati(マカティ)
フィリピンの金融ビジネスの中心。ショッピングモールや飲食店も多く、昼夜ともに利便性が高いエリアです。 - Alabang(アルアバン)/Muntinlupa(ムンティンルパ)
モダンな住宅街で治安が良く、フレンドリーな現地住民が多い。家賃や生活費も比較的手頃で、ノマドにとってコスパ良好。
気をつけたいエリア(避けるべき場所)
- 歓楽街エリア(マラテ、エルミタなど)
夜間のトラブル発生率が高く、駐在員の間では“立ち入り禁止エリア”として認識されています。 - スラムや貧困層の居住区域
テレビなどでよく取り上げられる映像の場所は、実際には極端な環境である場合が多く、安全な暮らしとは程遠いエリアです。
まとめ|「数字 × エリア選び」が、ノマドの安心を支える
観点 | 安心につながる要素 |
---|---|
治安データ | 犯罪率の大幅減少(23〜26%)と犯罪解決力の向上による安心感 |
エリア選び | 安全性と利便性のバランスが整ったエリア選定(BGC・Makati・Alabangなど) |
避けるべき場所 | 歌舞・歓楽街やスラムなど、リスクの高い場所を避け、トラブル回避 |
これらを組み合わせることで、ノマドとしてマニラで安心・快適に暮らすための正しい判断軸が整います。読み手も「自分も行けそう」と感じるはずです。
ノマドが準備すべき持ち物&役立つコワーキング空間
A. デジタルノマドの“必須アイテム”ガイド
ノマドとして安心・快適に暮らすには、準備が大切です。具体的な持ち物は、以下のページに非常によくまとまっていますので、まずはこちらをご参照ください。
▶▶ 詳しくはこちらをどうぞ:
『デジタルノマド必見!旅しながら快適に働くための最強アイテム&ツール完全ガイド』
こちらには、仕事の効率を上げて安心をもたらすアイテムが整理されています。
例えば…
- 軽量で高性能なノートPC
- スマホ・PCスタンド
- モバイルルーターやeSIMなどの通信手段
- モバイルバッテリーや電源タップ
- ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホン
- 外付けSSDやクラウドストレージ など
内容が親しみやすく、準備リストとしても使いやすい構成です。
B. BGC(Bonifacio Global City)のおすすめコワーキングスペース
BGCはノマドにとってインフラ、治安、カフェ・コワーキング環境ともに最適なエリアです。その中でも特におすすめの施設が紹介されているページがありますので、ぜひ参考にしてください。
▶▶ 詳細はこちら:
『BGCノマド必見|実際に4つのコワーキングスペースを回って分かった「本当におすすめしたい1つ」とは?』
実際に4つのスペースを訪ねたリアルな評価を通して、「本当に使える1つ」を見つけるガイドになっています。
C. 実用チェックリスト|ノマド視点で整理
準備内容 | ポイント |
---|---|
1. 持ち物(ツール) | 上記ガイドを参考に、通信機器・電源周辺・作業快適グッズを揃える。 |
2. コワーキングスペース選び(BGC中心) | 実際に使って評価された施設から、自分のスタイルに合うものを選ぶ。 |
3. 安全・安心の両立 | 持ち物と拠点選びを通じて、ノマドとして安全で実用的な生活を構築。 |
✈️ まとめ|あなたの見ているマニラは、本当に“マニラ”ですか?
テレビやSNSで見かけるマニラの姿は、ほんの一部の偏った情報にすぎません。
確かに、マラテやエルミタのような歓楽街では事件も起きていますし、貧困エリアの環境も厳しい現実があります。
でも、それだけで「マニラ=危険」だと決めつけてしまうのは、あまりにももったいない。
実際には──
- 安心して暮らせる富裕層エリア(BGCやマカティ)
- 文化や人の温かさに触れられるローカルな中流階級エリア
- 近年の治安改善による安心感の広がり
- ノマドに適したコワーキング環境や生活インフラ
など、リアルなマニラは多面性と可能性に満ちた都市です。
✅ ノマドとしてマニラで安心して暮らすために…
- リスクの高いエリア(歓楽街・スラム)は避ける
- 治安の良いエリアを選ぶ(BGCやマカティなど)
▶▶ こちらのガイドで詳しく解説 - 必要な持ち物を整える(通信・電源・セキュリティ)
▶▶ ノマド必携アイテム一覧はこちら - 快適な作業環境を確保する(コワーキングスペースの活用)
▶▶ BGCのおすすめスペースはこちら
🌏 最後に一言。
あなたの見ているマニラは、本当に“マニラ”ですか?
テレビやSNSの映像は、ごく一部の偏った情報かもしれません。
実際には、安心できるエリア・人の温かさ・豊かな文化が共存する街です。
ぜひ一度、自分の目で「本当のマニラ」を体験してみてください。
最後に|海外ノマドなら“VPN”は必須アイテムです
マニラをはじめ、海外でノマド生活を送る際にもうひとつ重要なのが、VPNの活用です。
なぜなら──
- 日本のオンラインバンキングや投資サービスにログインできない
- 海外からSNS投稿時に制限がかかる(特にTikTokやInstagram)
- フリーWi-Fi接続中にクレジットカード情報が盗まれるリスクがある
こういったリスクを避けるために、VPNを活用してセキュリティを確保することは、もう「常識」レベルの備えになっています。
僕自身、タイ滞在中に2度クレカをハッキングされ利用停止になった経験があり、それ以降はVPNなしでは行動できなくなりました。
また、日本のNetflixやアマゾンプライム、各種サブスクもVPNがないと使えない場合があります。
▶▶ 詳しくはこちらにまとめています:
ノマド必見!VPNがなぜ必要か?トラブル事例とおすすめ活用法まとめ
🌱 ノマドのための無料コミュニティもあります!
VPNの話だけでなく、現地のコワーキング情報やSIM事情、ノマド仲間のつながりなど、もっとリアルな情報が欲しい方のために「無料コミュニティ」もご用意しています。
- ノマド同士で情報交換したい
- はじめての海外ノマドで不安がある
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そんな方は、気軽にご参加ください☺️
僕も現地で体験したリアルをベースに、アドバイスできる場をつくっています。
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